ヘルパンギーナの治療法としては特筆すべきものはなく、時間の経過とともに症状は自然に治ります。
ヘルパンギーナの症状が現れている間は、風邪と同じく対症療法(症状に合わせた治療)が中心となりますから、熱や喉の痛みを抑えるための薬をかかりつけの病院で処方してもらうことになります。高熱が出ている場合は解熱剤を使いますが、ヘルパンギーナには抗生物質は効きません。解熱剤は通常、あくまで熱が高すぎて眠れない状態の改善に一時的に用います。
過度の解熱剤の服用は避け、体温が0.5度下がる程度までにとどめておきましょう。
ヘルパンギーナの対症療法
家庭でヘルパンギーナの対症療法を行う際は、喉や口の中が痛むため、水分や食事が摂りにくいかもしれませんが、水分の補給をしっかり行うよう心がけましょう。刺激の強いものは避け、牛乳やスポーツドリンク、赤ちゃん用のイオン飲料など味の薄く、刺激の少ないものを選ぶようにします。
水分も摂れないほど口の中が痛むときは、すみやかに医師の診察を受けましょう。
また、高熱が出て、寝苦しそうな時は額や首筋などを冷やし、薄着をさせてこまめに着替えをさせるようにしましょう。
食欲がない場合でも、水分さえ摂れていれば心配ないので、白湯やイオン飲料などを十分飲ませるようにします。
熱が下がり微熱状態になれば、シャワーで汗を流しても問題ありません。
ヘルパンギーナの病後
ヘルパンギーナの症状が軽減され食欲が回復してきたら、おかゆやうどんなど消化のよいものを少しずつ与えましょう。ゼリーやプリン、アイスクリームなども、飲み込みやすいのでおすすめです。食事の後は白湯などを飲んで口の中を清潔にしておきましょう。