ヘルパンギーナとは、強いのどの痛みを特徴とする夏風邪の一種です。
ヘルパンギーナにかかると喉や口の中、口蓋垂(のどちんこ)に炎症がおこり、上あご部分や喉の奥に痛みを伴う小さな水ぶくれができます。水ぶくれの大きさは2〜4ミリ程度で、複数発生する場合もあります。
水ぶくれは目視できるほどの大きさなので、ヘルパンギーナに感染している可能性が考えられるときは、該当部位をよく確認してみると良いでしょう。
ヘルパンギーナの感染者は乳幼児や子どもが多く、毎年6月下旬から8月半ばにかけて流行します。
38〜40度の高熱を伴うことも特徴のひとつで、夏場に子どもが突然高い熱を出すと、ヘルパンギーナを発症している可能性が考えられます。ちなみに、夏に流行する子どもの感染症である手足口病も、ヘルパンギーナと同じエンテロ属のコクサッキーウイルスが原因発症します。
しかし、手足口病は高熱を伴うことはあまりなく、37〜38度程度の熱が出ても、1〜2日程度で収まります。
口の中の他に手のひら、足の裏などにも発疹、水泡(周囲が赤くて真ん中が白い米粒大)ができるのが特徴です。
下痢や嘔吐を伴うこともあり、ごくまれに髄膜炎などを引き起こすなど、重症化することもあります。